BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)とは?


執筆者:SHIMA

公開日:2020/06/08

最終編集日:2020/06/08




近年、業務のアウトソーシングを行う企業が増えてくる中で、BPOという言葉を耳にする機会も増えてきました。この記事では、BPOという言葉は聞いたことあるけれども詳しいことは知らないという方に向けて、BPOの概要から対象業務例、メリットデメリット、また導入に際しての業者の選定方法まで幅広く紹介したいと思います。


BPOとは


BPOとは、ビジネスプロセスアウトソーシングの略で、業務の外部委託の一種です。


業務委託・人材派遣との違い


では、通常の業務代行や人材派遣との違いはどこにあるのでしょうか。


通常、業務代行や人材派遣では業務の一部分だけの代行を委託するのに対し、BPOでは、人事や経理といった業務を丸ごとアウトソーシングするのが特徴です。


業務設計から、試用するシステムやツールの決定、効果分析や改善案実行、業務遂行を行う人材採用までも外部に委託をします。


BPOが注目される背景


近年、高齢化社会や人口減少に伴う、企業における人手不足の顕著化により「専門知識を持った人材が社内にいない」といった問題が浮上するようになりました。


また、特に中小企業では新たに人材を採用し、育成するコストをそこまでかけられない等の事情もあり、特定部門での社内のリソース確保が難しくなってきている状況です。


こうした潮流の中で、コストを抑えながら社内に足りていない人材リソースを確保できるBPOに注目が集まっています。


対象業務例


BPOの対象業務は多岐に渡りますが、ここではその一例を紹介します。


経理


伝票記帳、売掛金管理、買掛金管理


事務


印刷、備品管理、データ入力


人材育成


教育体系の構築、研修受講者の管理、研修効果の測定


マーケティング


顧客情報の取得、ターゲットリストの作成、情報発信


受付業務


来客応対、給茶対応、代表電話取次


電話窓口


オペレーション対応、問い合わせ内容と対応履歴の記録


エンジニアリング


情報システムやデータベースの設計や開発


導入のメリット・デメリット


BPOのメリットとデメリットはそれぞれどのような点にあるのでしょうか。


メリット


経営資源の集中


経営をしていく上では経理や事務など、ノンコアな業務にも資源を割く必要があります。


それらを外部に丸ごと依頼することで、業務プロセスの運用や教育、管理などから自社のリソースを切り離すことができ、結果としてよりコアな業務に集中ができます。


業務効率化


業務を効率化には、ノウハウの積み重ねが不可欠ですが、イチから蓄積するのは大変です。最初から多くのノウハウを持った外部の専門家に任せることで、業務効率を最大化できます。


コスト削減


人材を採用し、一から教育するためには莫大な時間とコストを要します。


最初から業務を外部に委託することで、教育コストを削減することができます。


変化に対する対応


法令や制度の変化に対する対応の必要性は、特に会計分野において顕著です。


法制度の変更やグローバル化に合わせて、自社の業務プロセスを変更していくことは大変であるため、専門的なスキルを持つBPO業者を活用できることは大きなメリットになります。


デメリット


ノウハウを蓄積できない


メリットの裏返しにはなるのですが、BPOに頼りすぎると自社にノウハウを蓄積しづらくなってしまいます。


万一業者が撤退、などといったことになってしまうと、その部分の業務が滞ってしまう可能性があります。


情報漏洩のリスク


顧客情報の管理など、依頼する業務の種類によっては情報漏洩のリスクがあります。


特に個人情報には注意が必要で、業者選びの際にはプライバシーマークの認証を取得している業者を選定するなどし、情報の管理体制を徹底しましょう。


業務内容を把握しづらい


BPOは、担当者以外どこのどのような業務をBPOに依頼しているのか把握がしづらく、ブラックボックス化しやすいというデメリットがあります。 BPO依頼あと、担当者が異動した際に、委託している業務内容がわからなくなってしまうなどのリスクも存在します。 そのため、委託先から業務内容の詳細レポートの定期的な提出を求める、担当者と定期的にミーティングを開き内容を把握しておく、などの対策が必要になります。


導入コスト


BPOの依頼料金は、委託する業務の種類、業者、エリアによって大きく異なります


ここでは接客販売と経理代行におけるBPOの導入コストの一例を紹介します。


接客販売


勤務時間:10:00~18:00


業務内容:専門店・施設運営、商品管理(検品、搬入)、催事における店頭調査


関東エリア


スタッフ:15,000円 / 日


リーダー:17,000円 / 日


関東一都三県


勤務時間:10:00~18:00


スタッフ:16,000円 / 日


リーダー:18,000円 / 日


経理代行


勤務時間:特に決まっていない


業務内容:記帳代行、売掛金管理、請求書発行


スタッフ1名あたり 150,000円 / 月(1名増えるごとに150,000円ずつ加算)


業者選定のポイント


星の数ほどある業者の中から、自社に合った業者を選定するのは大変です。ここでは、業者選定に際して重視すべきポイントを紹介します。


価格


依頼料金は、業者によって変わるだけでなく、業務の種類や委託するエリアによって様々です。依頼前に複数の業者で相見積もりをしましょう


業務に対する専門性


依頼する業務に対する専門性を確認しましょう。特にITの領域では、IT全般を扱う業者よりも、特定の分野に特化した業者に依頼をする方が、蓄積されているノウハウも多く、当然その効果は高くなります。"


セキュリティ


業務を外部に委託する際には、自社の持つ情報を受け渡すことになるため、情報漏洩等に対するリスク対策が必要になります。依頼する業者が信頼に足りる業者かどうかを確認するために、必ずセキュリティポリシーの提示を求めましょう。


過去の実績


依頼する業者の過去の実績も重要な指標です。


特に、依頼する業務量が今後増減することが予想される場合、その変化に耐えられるのかを見極めることが大切です。


業者選定/見積もりの際には、業者のホームページから過去の実績等を確認すると共に、予め業者に業務量の変化に対応が可能か否かの提示を求めましょう。


まとめ


いかがでしたでしょうか。


BPOは、単なる業務委託や人材派遣と違い、もっと大きな枠組みで業務を委託することができます。


社内に足りていない専門的なスキルを要所で獲得できる点、コストを削減しながら社内に必要な人材リソースを補うことができる点など大きな魅力があります。


この記事で紹介したポイントを参考にしつつ、慎重に業者を選定し、自社の成長を促進させてみてはいかがでしょうか。